2010年2月28日日曜日

2010-02-28





 写真を撮って遊歩道をブルーレン橋の方に歩いていたら、なんとボートがやってきた。






 ここでボートが行き来したのをみたのは、初めてのことである。
 ビゲラ・クリークは大きく2つの分かれる。
 河口とクリークである。
 河口部分は通常ビゲラ・ウオーター・クリークとよばれ、クリーク部分は単にビゲラ・クリークと呼ばれる。
 といってもあくまでも呼称に過ぎず、一般には混ぜて使われている。
 その境界をなすのがゴールドコースト・ハイウエイである。
 ハイウエイといっても普通の幹線道路であり、高速とか高架ということではない。
 住宅地の道路よりも若干制限速度が高いです、といったところで信号も数多くある。

 ここを挟んで河口側にはクリークに桟橋を作ってボート(クルーザー)を係留できる高級住宅地が立ち並ぶ。
 上流側はこれまで幾度となく紹介したように、自然が残っているちょっと大き目の小川。
 自然林奥の水源あたりから流れ出た水は、このゴールドハイウエイをくぐって河口と繋がっているのだが、この部分は橋ではない。
 四角いコンクリートボックスを並べただけのもの。
 ただクリークの水の流れがスムースに行われればいいといっただけのもので、ボートの行き来を想定したものではない。
 その上を幹線道路が横切って走っている。
 車で走っているかぎり、この下に川が流れているなどとはまったく気がつかない。

 河口からクリークに入るには、このコンクリートボックスをくぐらないといけないため、普通のボートでは上がつかえてしまう。
 上の写真でみるような船外機を積んだアルミボートくらいしかくぐれない。
 それ以上に、長さ数十メートルのコンクリートボックスの中を、ボートで行こうとは子どもなら冒険心でやってみるだろうが、大人ではまず心理的に拒絶反応を起こす。
 また、クリーク側にはボートランプはなく船を浮かべることはできない。
 よってこのクリークにボートが浮かんでいるなどというのは考えられないことなのです。
 
 珍しいこともあるもんだとカメラを向けたら、中央に乗っているオッサンが手を振った。
 このボートどこまでいくのだろうと思っていたら、このちょっと先で折り返して戻ってきた。



 とすると折り返し点になったのはちょうど、ピーウイーの巣のある場所の前後。
 目の前でボートが旋回されたらたまらない、ビックラこいて逃げ出しただろうと思って、急遽戻ってみた。
 案の定、巣はカラ。



 さらに歩いてみた。
 いた。
 らしいピーウイー。
 巣の方へ飛んでいく。
 追いかけた。
 やはりこの巣の主であった。



 突然、何かがおこる。
 予期せぬことが。
 日々そんなもの。




[四つ目の巣]


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